2011年9月 3日アーカイブ

第1話 チョーすげー

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福岡市南区の野間というところに「勝龍軒」というラーメン店がある。昭和47年(1972年)から39年間、ラーメン1杯100円を貫き通しているという。

「どうせ、インスタントラーメンのようなラーメンだろう」と思って、この100円ラーメンを注文してみると、何と、チャーシュー、ネギ、キクラゲは麺が見えないほど盛りだくさんに入っている本格的なラーメンではないか。麺はしっかりコシがあるシコシコの普通麺、博多特有のこってり豚骨スープよりは少しあっさりした塩豚骨スープが麺によく馴染んでいて、実にウマイ。

「これで100円?商売が成り立つんですか?」と聞きたくなるが、そんな不粋な質問はやめにして、店奥の壁に並んだ奇妙な2つの壁掛け時計について聞いてみた。右側の時計は現在の時刻を刻んでいるのだが、左側の時計は2時30分55秒で止まったままだ。

「ああっ、あの時計はココがオープンしてすぐ止まってしまったの。直そうとたけど直らなかったのよ。取替えようと思っていたときに、学生時代に毎日のようにココに来ていたチャゲ&飛鳥の飛鳥涼が、あの止まった時計を見て、『今日も明日も、20年後も、変わらぬ姿でボクを待っていてくれた』と詩人みたいなことを言ったものだから、はずせなくなってしまったのよ。」とおかみさんはいう。

40年近くも止まったままの時計、今では「飛鳥の時計」としてみんなに親しまれているらしい。「母の遺志を継いで、このままやれるところまでやりますよ」と、このお店をひとりで切り盛りしている2代目のおかみさんは明るく元気に語る。

シンプルな「勝龍軒」というのれんが掛かっているとき、「時間の扉」を開けてみよう。そこには2時30分55秒で止まったままの「飛鳥の時計」と、時間を超越した「おかあさん」が待っている。

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