2日朝、神奈川県小田原市の海岸で、体長6メートルを超すザトウクジラが打ち上げられているのが見つかりました。生後1年未満の子どものオスとみられ、専門家は、「今は沖縄や小笠原諸島などにクジラの群れが向かう移動のシーズンだが、子どものザトウクジラが相次いで漂着している。これから原因を詳しく調べたい」と話しています。
2日午前6時すぎ、小田原市小八幡の海岸で、釣りをしていた男性から、「クジラのようなものが打ち上げられている」と警察に通報がありました。警察と小田原市が現場を確認したところ、体長およそ6メートル30センチのクジラが、ほぼ仰向けの状態で波打ち際に打ち上げられていましたが、すでに死んでいたということです。
小田原市が東京の国立科学博物館の専門家に確認してもらったところ、このクジラはオスのザトウクジラで、生後1年未満の子どもとみられるということです。小田原市は、このクジラの処理について、4日、専門家などを交えて協議することにしています。
先月も静岡県で、生後1年未満のザトウクジラが2頭相次いで打ち上げられていて、国立科学博物館の石井雅之さんは、「今は沖縄や小笠原諸島などにクジラの群れが向かう移動のシーズンだが、子どものザトウクジラが相次いで漂着しているのは、原因が気になる。これから詳しく調べたい」と話しています。