びわ湖温泉紅葉」が閉館 半世紀の歴史に幕
大津市茶が崎の老舗ホテル「びわ湖温泉紅葉」を経営する「びわ湖紅葉」(大津市)が、同ホテルを来年1月いっぱいで閉館する方針を関係先に伝えたことが16日、分かった。
すでに旅行会社など複数の取引先に閉館を告げる文書を配布している。同社は「今の時点で何も言うことはないが、時期がきたら説明する」(総務部)としている。
同ホテルは1964年に旅館経営の丸玉観光(京都市下京区)=2005年解散=が開設した。
1966年に隣接地に遊園地やプールなどの総合レジャー施設「紅葉パラダイス」を開設し、人気を集めたが、バブル崩壊後の集客減と設備投資に伴う借入金の増加が経営を圧迫し、2004年に京都市中京区のレジャー会社に売却した。びわ湖紅葉は、レジャー会社がグループ会社として設立した。
関係者によると、新たな経営体制に移行後、飲食施設の改装などを実施したが、利用客の大幅な回復には至らなかったうえ、施設の老朽化が進んでいた。
信用調査会社によると、昨年6月期は売上高24億円、純利益6700万円で、金融債務は40億円。
会社から説明を受けた男性従業員は「あまりにも急で驚いた。地元から愛された施設で本当にさみしい」と話してい