舟屋漂う イルカ群 京都・伊根湾
軒を連ねた舟屋が囲む京都府伊根町の伊根湾に15日早朝、イルカの群れが現れた。
伊根浦では毎年数頭のイルカが迷い込むものの、20頭近い大群が一度に訪れるのは珍しく、
突然の「団体客」が住民たちを驚かせた。
イルカは、口の形などからバンドウイルカとみられる。同町ではかつて、
クジラやイルカの追い込み漁が行われており、今も冬季を中心に1~2頭が迷い込むことはあるが、
「こんなに多く入り込むのは見たことがない」(町職員)という。
イルカは、背を黒光りさせながら跳びはねたり、尾ヒレで海面をたたくなど悠々と過ごし、
夕方には湾外に泳ぎ去った。住民たちも岸壁や漁船から見入っていた。