2011年10月16日アーカイブ




落合、梨田、和田…虎次期監督候補に浮上 「横浜0-10阪神」(13日、横浜)

CS進出を逃し勝率5割を切った場合、真弓明信監督(58)を解任する方針を固めた阪神が、後任候補の調査を本格化することが13日、分かった。外部招へいの場合、今季限りで所属球団を退任する中日・落合博満監督(57)、日本ハム・梨田昌孝監督(58)。内部昇格の場合は和田豊打撃コーチ(49)やOBで評論家の平田勝男氏(52)が候補に挙がる。併せて将来の監督候補としてOBの矢野燿大氏(42) =野球評論家=の入閣も検討されることになった。

急転直下、CS進出を逃し勝率5割を切った場合、真弓監督を解任する方針を固めた阪神。この日朝から関東遠征中のチームは異様な雰囲気に包まれた。

観客が1万人を割ったスタンドとは対照的に、多くの報道陣が集まった横浜でのナイター試合は、虎打線が爆発して大勝。CS出場にのぞみをつないだが…。

水面下では、有事に備えた後任候補の人選、調査が加速していることが判明した。
外部招へい組では、中日・落合、日本ハム・梨田の両監督が有力候補としてリストアップされているもようだ。
ともに優勝経験があり、その手腕は誰もが認めるところ。抜本的なチーム改革には、経験豊富な実力派監督が不可欠となる。

ただし、両将ともに今後CS出場が決まっており、仮に日本シリーズに進出した場合などは、最長11月末まで
自軍の指揮に専念する必要がある。

既定路線どおり真弓監督が来季も指揮を執れば、後任候補として十分に時間をかけて招へい準備を進めることができる。しかし、今オフ招へいとなれば、組閣面などで11月中が“空白期間”となり、球団内にはチーム改革が遅れることを懸念している向きもある。

このため同時進行で、内部昇格を検討。筆頭候補となるのが和田打撃コーチだ。誠実で熱心な指導で、かねて監督候補として球団首脳陣の評価は高い。また昨季にウエスタン・リーグ優勝を果たした、前2軍監督で評論家の平田氏もリストアップされている。

ただ、今回のポスト真弓人事は、想定外のチーム低迷に起因する。球団には将来的に、昨季限りで引退した矢野氏に長期政権を託したいビジョンがある。このため、来季政権に矢野氏を入閣させ、帝王学を学ばせる
プロジェクトを発動させる可能性が高い。

一方、監督人事の最終決定権を持つ坂井オーナーは、夕方に大阪市内で取材に応じた。真弓監督の進退問題に関しては「いつも言っているとおり、きのう、きょうで変わるわけでない」。3位なら続投かとの質問には「条件をつけるとは、何も言ってないですけどね」とだけ話したが、虎を取り巻く環境は、風雲急を告げている。

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